「D・H・ロレンスとハーレム・ルネサンス」(日本ロレンス協会編『21世紀のD・H・ロレンス』国書刊行会, 2015, 収録.)

D·H·ロレンスは、1926年にアルフレッド·A·クノッフ社から出版されたハーレム·ルネサンス関連の小説2作——カール·ヴァン·ヴェクテン『ニガー·ヘヴン』とウォルター·ホワイト『飛翔』——の書評を文芸批評誌に寄稿している。本論では、ハーレム·ルネサンスの同時代人であるロレンスのこれらの作品の読解を、当時の批評的文脈のなかに位置づけることをめざした。